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- 作者: 浦沢直樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/06
- メディア: コミック
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長大な物語のこのテンマの目的と言うかモチベーションというかこの作品のテーマってまあ1巻時点ではっきりしてんなあと思うわけだけれど本当の恐怖とは何か怪物とは何かテンマはなにゆえにあそこまで執拗にヨハンを追うかって俺はお前とは違うと本人に言いたくて同じですと1巻で暗に指摘されたことを一旦救った命を無かったことにすることで否定したくて追う、のだけれどもじゃあ本当の恐怖とは怪物とは何かなんで1巻でヨハン意識取り戻して泣いてんのって話であって、最終巻のニナ解釈が正しいとするならヨハンは連れてかれたのがほぼ自分と思っている。ニナ(当時はアンナ?)の体験を完璧に自分のものとして追体験、いや体験か、「本当の恐怖」ってのは自分にはどうしようもできないグッドバッドの二者択一の状況でバッドに選ばれてしまうこと、なのだろうきっと。つまり選択できる人間というか意志が怪物だ。
1巻においてヨハンを救うことを選んだテンマはなんでそんなことをしたかってその前のトルコ人労働者を救えずに家族から責められたこととエヴァの人間の命って平等じゃないのよ発言にまあ由来してるわけですがなんでしょうかなんだろう漫画ではあんまり描かれてないけれどテンマはローデッカー市長を恣意的に殺してしまっていてそこんとこ彼もまた怪物なのであって、いやしかしヨハン。1巻で自殺を試みたのはなんでや。
あー