なんか本ほっしーなと深夜深夜にやってる本屋に出かけて30分60分くらいうろうろして結局なんも買わないでげっそりして帰るみたいなことがたまにあって昨晩もあって帰宅してしばらく読んでなかったやつ再読しよっかなって気分にもなれず死んだ目で本棚を眺めてあーと
九十九十九
ほんとうにほんとにこの作家さんに嵌ってたそのときに購入して読んでなんじゃこれとぶんなげて3年ないし4年後の昨晩ふらっと頁捲ってああこのまじ前半のそういやこの海辺ドライブ場面で投げたなと懐かしくしかし止まらず、2時間半くらいで最後まで読みきってしまったのだから分からない。猫猫にゃんにゃんとか劇団の人たちとかこのとき既に出てたんだふーんとは思ったけれどフーンのままに一気に最後まで、なんとなく最近土曜日は休日である限り何か本を読む日だと決めているからなんか読みたいなって思う。
恋愛小説だなーと思ってなんでそんなことすんのって、好きな人のためでなんで好きかと問われたらその人とやりたいことが一杯あるからだ。「これから、その人と一緒に見たくなる映画がたくさん公開されると思う。そんな映画がいつまでも公開を控えてる限り」つまり映画がある限り、自分が映画を好きである限り自分がその人を好きでいる気持ちは消えることがないしそれは映画だけじゃなく行った事のない場所とかもう一度行きたい場所そんなものが自分の中にある限り自分はずっと映画が好きだからその人も好きだと言えるしその人がいなきゃ見たいとも行きたいとも思わない。本当に思わない。好き好き大好き超愛してるをこないだ再読して思った感じたことの更に上を行くというか角度変えて描くというか恋愛小説だと思うのも主人公は一応探偵なので事件を解決するのだけれども、好きな人がいなきゃ多分そんなことしない。唯一、第一話だけが少し違うのは一対一の恋愛対象ではないってか対象が義理の兄弟姉妹であり義理の母親、なのだけど、二話以降延々と好きになった好きでたまらない女の子が全員自分の子供を産むとか血とか、肉親の強度とか、なんだ。義母の内臓を取り出して中に入って産まれ直すって行為、本当の血縁関係になりたいんだって、延々と。やっぱりなんじゃこりゃと思う。延々と。主人公がキリストを模してると仮定するならば、処女懐胎、つまり代理母、義母、仮の母、というのを意識して苦悩するキリストの物語なのか。繋がってんじゃん血、と思います?が。子宮を提供しただけですよきっと。神であり、ヨセフであり、キリストであった主人公がそんなん嫌だ俺は普通に誰かを好きになってその女の子の夫になってその女の子との間にできた子供を夫として父親としてただの人として好きな子を好きでいたいその為に頑張る、めちゃくちゃに頑張る、と、そんな話なんだと思う。
しかし。ノベルスも文庫も表紙にカバーしょっぱくね。しょっぱいぜ。損してるって何かこんな素敵な恋愛小説なのにしかしなんて色気の無い表紙。俺がそうでしたが、先にディスコ探偵水曜日を読んだほうがいい。先にこっちだと辛いと思う。整合性はあっても辛い。やっぱ辛い。俺は先にディスコ探偵水曜日を読んだからこれ読めた、と思う。いやだって異常に頭がいい上にその頭が3つあるから7つか8つ別の現実を産み脳内に抱え込めてその現実を生きて行き来できるその世界を読ませるって話だぜこれ。一般人の俺は草薙さんの頭被れんよ。だからその、KEIって人とかtoi8とか山本ヤマトとかTomatikaとかゆきみとか、今すぐにでも表紙変えて再販すべき。抱き合わせで売るべき。買い直すよ俺。読み直すよこれまじで。