紫色のクオリア (電撃文庫)

紫色のクオリア (電撃文庫)


ところで『消尽したもの』って名訳というか名タイトルというか消尽したガクちゃんを思い出して思い出した名タイトル。100万回生きても56億年待っても駄目なのかっていうでもそうすることでようやくやっと紫色の瞳と見詰め合えるっていう。こっち向いてくれるっていう。生まれたときからそんな周囲の人間の100万転生+56億年先を生きていた毬井って考えるとどんな孤独じゃいと思うがしかし駄目だったでしょとか言うし。どう頑張っても駄目でどうしてもそれが嫌ならその時に同時に自分ごと地球ごと破壊する方向で行ったらどうか。試したか。それは嫌か。
学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)

学校を出よう!〈4〉Final Destination (電撃文庫)


発想の物凄さというか出会った時期が早かったのはこっちだったから衝撃半端なさもこっちというかどうしてもというかいややっぱやっぱうむー
ディスコ探偵水曜日〈下〉

ディスコ探偵水曜日〈下〉


この巻の冒頭ほんと好きだ。水太郎とノーマが屋上で会話するところ。それはまあ。いや、これ読んじゃってたから、紫色のクオリアのガクちゃんはもっと頑張れたのではとか思ってしまう。あとひとふん張りじゃないかとか思う。ほんと、あと一息。めちゃくちゃな回数のトライ&エラーを繰り返して誰かの人生を借りることでは毬井を救えないことが示された。万物理論から外れても無理だと分かった。それが鍵だ。あと少しだ。結末知ってて並行世界の自分に頼らない最初で最後の一回目。あるいはあれだ。毬井にあれだ。ジョウントが求めるところの外れた世界の関節を先んじて嵌めてもらえばいいのでは。あー。これはやったのか。いや違う。万物理論から外れて初めて毬井の気持ちを知ったのか。
All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)


もうちょっと頑張れとかとても言えない頑張った果てにハッピーエンドなのにどんづまり小説をこうして思い出して、いやでも、どっちかなんて嫌だとやっぱり突き抜けた九十九十九とかディスコ探偵水曜日みたいな感じでこれも紫色も行って欲しいなと思う。だからやっぱりもっと頑張れ。頑張って何かをぶっちぎって二人で生き残れ。