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いや昨晩無貌伝〜双児の子らて本を読んだんだけどいやにぴったりな感じじゃないですか超ぴったりだよ秋津と無貌とヒトデナシいるよ(ぺロリもあるよ)(原画上のほうには被害者までいるよ)なこのジャケット文庫化の際はThe Number Twelve Looks Like You『Worse Than Alone』をどーんと。どどんと。
しかしとにかく。
望と霞がひたすらに魅力的。お前ら2人でラピュタとか探しに行っちゃえ俺は2時間でも3時間でも見るよどきどきしながら見るよっていうのも、なんか、こんな懐かしい14歳15歳まじで久しぶりに創作物において会った。生意気で、斜に構えてるけれども好奇心いっぱいで、優しくされたら結局喜んで、性善説で、強がって、弱くて、大人ぶるのにほんと子供で、色々考えても好意を持った他人への想いが突出して行動を支配してしまって、距離を取って、気を使いながら心を開きながら互いにちょっとづつ近づいていく。秋津の話すもっともな探偵心得が空を切ってしまうのは霞と望の関係にとってそんなん屁でもないように思えるからだ。子供と子供に探偵と依頼主の関係を求める空しさだ。この2人が少しづつ近づいていく過程、1人になったときに相手のことを考えて行動する描写、この小説でそこだけ浮きまくってる。だって最高に最高な普遍的なものが書いてある。そこだけ切り取ってどこに出しても通用するスプレマシーだ。そこに相手はいないのにその人の為に本気で喜怒哀楽を現すただ2人の登場人物、お前ら、付き合っちゃえよ。2人で一緒に秋津の下で助手やれよ読むよ買うよ追いかけるよ。なので、あなたは霞さんだ、と言う数ページもう悲しくて読んでらんねー。こんな悲しい双子の使用法ねえよ。あってたまるか。
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たった2人。嘘。芹、真人、霞の兄貴もそうか?ていうかもっとか。あと「そこにはいない誰か」って点では断突に秋津か。秋津悲惨すぎだ。
「そこに対してだけ他の人よりちょっとだけ勘がいいから名探偵」ていう名探偵定義、それに続く「だから最後に全員集める」てのが新鮮でした。「数々の証拠品のバラバラな方向性をぎりっと1方向に向かせる為にやるんだよ」「動揺させて確認する為に」いやこれいい。そうだったのか本質直観探偵。違うか。

無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)

無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)


作品中で涙を流すの望と霞と芹だけなんだよねそういえば。だからそれがっていうか、いや。いいなって思う。凄く。