ガールズ・アンダーグラウンド (朝日ノベルズ)

ガールズ・アンダーグラウンド (朝日ノベルズ)


犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)

犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)



空色パンデミック1 (ファミ通文庫)

空色パンデミック1 (ファミ通文庫)


私は正しいのか、あなたは正しいのか、そもそも互いを則る共通認識は正しいのか正しいって何だって思うこの認識は、正誤を担保するフィールドは誰のフィールドだ。この境界を作ったのは誰だ審判は誰だ。私の考えは誰の手の平の上、ならその手首、判断、切り落とすべきではないのか。手首の先は誰の胴体だ。私は、私たちは誰の手の平の上でもなく、私が共有できる観念ははただ一つしかない、差異はあるというそのたった一つだけ、差異があるだけで、それだけだ。違うのか。そこから生まれるものは無いのだって、生まれるのは差別だけだって。「それは差異って意味ですか、差別って意味ですか」ああやっと分かった。差異から生まれるおかしみとか言ってる時点で差別に取り込まれてるんだ。差異からおかしみなんか生じない。そこにはただ差異があるだけだ。差異からおかしみなんか生じない。おかしみを感じたその時に支配者側に回ってしまってその支配的なフィールドに則った、そこから生まれる意見なんだそれは。マイノリティーって言葉はきっとマジョリティーがあるから生まれた言葉。いつだってそう、だから私はマイノリティーじゃないって思う、そういう風に思いたい。そんなフィールド、構造から抜けたい。マイノリティーってもしかして、きっと、たいしたもんじゃない。マジョリティーとかたいしたもんじゃない。それを多数派、尊いって思うフィールドを疑うんだまず。だって疑えるし崩せる。前提としてマイノリティーって思うそれを疑うところからスタートだ。それを担保したのは誰なのか。誰なんだ。マイノリティーはフィールドじゃないだろう?どうして率先してその土俵に登る?登った時点で何言っても負けじゃないのか?だから土俵は平だって、あるいは客席のほうが高いのかもしれないってつまり、あー、つまり、つまり。じゃあ。差異から生まれるのはなんだと思う。物語か。きっと物語だ。なら物語るのは誰だ。それは心地よくないか。物語ってなんだ。私、お前、物語られてないか?物語ってないか?それは誰の物語だ?物語ってるのは誰だ?取り込まれろ。取り込め。そしてその枠組みを、言説を否定するんだ。肯定するんだ。物語った上で引っくり返せ。物語なんか無いんだって。例えば認めようよ。溶かせイマジナリー・ライン。第四の壁、溶かそうよ。そんなんとっくに、じゃあ、どうしてやんない?やれって、やろうよって。ああ、溶かさなくたっていい。あるのは分かってる、境界、違い。じゃあそこから。私たちは違うって。まずはそれだけでもいい。ていうかそれだけもいい。同じじゃない。そっから。ねえ。