「よぉし石原都知事様を非難する奴ぁー自分の好きなもんを趣味や嗜好を非難されてもいいつうことだな徳さん」
「二丁町の若衆も長屋の花坊も俺は好きだけどねえ」
「あほらしいわほんま。ハゲにハゲ言うな言うやろ。沙村んとこの広明さんかてハナから言うとったっちゅうな。それこそ屁もこけやせんわ。お前かて屁はこくやろ。あんたが嫌いなわいの屁はわいにとってのあんたの屁なんやで。なんでそれが分からん」
「あんたにゃ分かんねぇのかもな徳さん。知らざあ言って聞かせやしょう、や、月も朧に白魚の篝も霞む春の空これ徳さん耳にしたことくれえはある筈だと俺は思うがねぇ。月は身体で朧は年齢で白魚はおにゃのこだよ徳さん霞む春の空ってなあ性根が年増で身体はJSJCな夜鷹のことなのさ。嘘だけどねぇ」