#hijitsuzai

小学5年生か6年生のどっちか、月に1度か週に1度の全校集会が体育館で行われてその帰り道は体育館と校舎を結ぶ渡り廊下で早坂さんというクラスメートの女の子が小声で俺に話し掛けた。「ねえねえXX(俺)」「セックスって知ってる?」俺は知らなかったので、知らないよセックスってなに、と尋ね返して早坂さんは答えてくれず嘘だーと呆れた上になんか焦った表情に言葉。普通に普通の声量でセックスって何と返事したからまあ焦る焦る。なんか責められた、とそのとき思ったことを覚えてるがそら責めもする。吊り目がちの目は大きくて色白で黒髪は長くて背が高い、そして声が低い早坂さんはおそらく俺と誕生日が近くて、いろいろあるが男女で何かしら組むときにしょっちゅう組んでた女の子で、給食を食べるときも同じ班で机を固めて食べていて俺が何かを食べるときなんでもいいけどなんだったんだろう多分ミニトマトだと思うけれどミニトマトを箸でつまみ口に運ぶ俺のことを差し向かいでじっと見ていて「私はトマト、ミニトマト。ああXX、噛まないで、痛い、やめて、ああ、食べられる……」とぶつぶつ呟いたことがあるとても素敵な女の子だった。それと俺にB'zを教えてくれたのは彼女で、校舎入口前のロータリー、いい匂いがする大きな金木犀きっと花が咲いてたの下か前で俺にB'zの『RUN』を貸してくれた。周囲に人がいた記憶が無い。「稲葉さんは奥二重なんだよ。XXもそうだと思う」とそのとき早坂さんは言いながら俺にCDを手渡してくれて、俺は今でもRUNに入ってる曲を全部歌えると思う。特に好きだったのはギャンブラーにZERO、NATIVE DANCEとさよならなんかは言わせない、Baby, you're my homeだ。大学生のときに買い直した。全部歌えた。早坂さんとは同じ中学に入ったと思うけれど、中学時代に何か会話した記憶が全く無い。3年間同じクラスにならなかったんだと思う。高校は違う高校で、それきり何も知らない。
俺に絵心があったなら、この3つの大事な思い出を糧にあのときの情景を思い浮かべながら小学生の彼女が強姦されて涙を流して喜んでる漫画を描く。この思い出は本当に大事だから強姦されて苦しむ早坂さんは描きたくない。涙を流すならせめて喜んでほしい。もしくは、記憶の中の彼女に謝りながら苦しむ様を描く。強姦されて喜びなんか欠片も感じてない早坂さんを描く。きっと泣きながら描く。小学生に強姦するなんて最低だ、と思いながら描く。それは彼女が喜んでいようと嫌がっていようと同じことだ。状況はどうあれ涙を流す彼女を描写しながら俺は股間を膨らませる。あるいは泣きもしない。小学生をレイプしてもなんにも思わない奴いるだろうなって思って想像してそいつになりきって描く。せめてその小学生は可愛い女の子にする。ああ思い出したもうひとつ、もうひとつある。中学で水泳の授業でプールから上がる彼女を上から見たことがある。あった。合同授業だったのか。俺が女性の胸の谷間を生で見たのはあれが多分初めてのことだ。
29歳の俺の前に11歳か12歳の彼女が現れて、こうやってパソコンに向かう俺の後ろから俺に抱き付いて腕を首に肩に絡ませて密着して耳を噛み俺の鼻先に彼女の髪が当たる。彼女の体温を感じる。熱っぽい吐息を感じる。とてもいい匂いがする。分からない。漫画に影響を受けて小学生を強姦する小学生や中学生はいると思う。高校生や大学生、社会人だっている。いないわけがない。そりゃいるだろう。俺は小学生に強姦なんてされてほしくないからそりゃよくねえなあと思う。でも俺は小学生の早坂さんを強姦する漫画を描くことやめない。だから俺は小学生の早坂さんを強姦する漫画を描くことやめない。いつの日か、ああ、これは言いたくなかったでも言う、小学生幼稚園児を強姦する漫画が創作物がこの世から消え去ったそのとき幼女を強姦する奴が現れることを心の底から願う。一切そんなことに触れなくともそんなことに及ぶ奴が現れることを本心から底から願う。そいつがキリスト教徒だったり、そいつは野球部員だったり、愛読書は聖書か六法全書でそいつの親が何かの議員だったりこち亀大好きだったりすることを願う。これは本当に言いたくなかったし言ってはいけないことだ。言ったけど。でも駄目だ。
例え話をしたり、想像上の被害者を持ち出したらもう説得力なんかないと思う。さんざっぱら意に沿わない性行為されて泣きながら喜んで妊娠して子供産んでまたレイプされて喜んで涙を流すお腹の大きな小学生幼稚園児って現実に俺はアフガニスタンくらいしか知らないしアフガニスタンの幼女は自発的にガソリンひっかぶって火をつけるくらいそれを嫌だと思ってる。泣くどころじゃなく嫌だと思ってる。アフガニスタンの男性はエロ漫画なんか読んだことない。法律で、慣習で禁じられてはいない。
例えた時点で俺の限界で俺の負けだ。俺の話を始めた俺はこの話題に参加する資格がない。
でもやっぱり俺は小学生の早坂さんが強姦されて涙流して喜んでる漫画を描きたいな。早坂さんはその相手、例えば29歳の俺のことが好きだから泣きながら喜んでる。妊娠したって嬉しい。だって俺の子だ。彼女は乱暴に扱われるのが好きだから、物凄く痛くたって最後には笑顔だ。ガソリンひっかぶってマッチ擦ったりなんかしない。するわけがない。だって彼女は小学生の彼女はレイプされるのも好きだし妊娠して出産するのも大好きなんだ。焼身自殺するアフガニスタンの同世代の女の子のこと馬鹿じゃねえのって思ってる。そんな早坂さん、小学生の女の子がいるわけないって思う?思うでしょ?俺も思うよ。早坂さんは本当にそんな目に合うのが嫌だから泣きながら拒否してでもレイプされて妊娠してお腹を大きくする。12歳か11歳、ランドセルとかぶっとばして6歳とかそれ以下かもしれない。でもほんとに嫌だからガソリン被って火をつける。つけさせる。俺がそんな漫画を描いて、最後にこれは実話ですって言う。これはアフガニスタンの話です。でももしかしたら日本でも起こりえる話かもしれません。今でもあるのかどうか知らないが道徳の教科書に載せるよう動く。むしろ最初のバージョンを載せる。喜んでる奴だ。そして最後に言う。これはフィクションですって言う。現実だろうが非現実だろうがどうでもいいし実のところどっちだっていい。小学生の早坂さんは俺に強姦されて涙を流して嫌がるかもしれないし喜ぶかもしれない。でもどっちだっていい。本当にどっちだっていい。
例えたらまじで負けなんだと思う。例えばそれ以上こんなことされたくないから泣きながら喜んだ振りしてる小学生、いるかもね。いるだろうさ。まだ読んだことないけどきっといると思うし、現実にもいると思う。でも、なんだ。なんつうか。しずかちゃんのおっぱい舐めたいなて思う。そんなこと思ったことないんだけど。早坂さん強姦して泣かせたいなあ。ほんと思ったことないけど。あーもー酔っ払ったし眠いしぐだぐだだしやめる。お腹すいた。
あとまあ。
ふと思い出したけど町山智浩がどこかのコラムで書いてたイラクで取材してたマラソンしてた記者の話が好きだな。元記事見つけられないんだけれど、どれほど酷い状況でも欠かさずイラクの町を走ってたアメリカ人の記者がいたんだそうだ。まあいろいろあるんだろうけど、そんで、いつからか可愛いちっちゃい女の子が併走するようになって仲良くなったんだという。走るとき以外ではどこかの飯屋でも見かけることがあり、あるときその記者はその飯屋の常連、イラク人の顔見知りにその子のことを聞いてみたんだと。するとその子は戦争孤児なんだという。空爆か何かでたった1人だけ生き残ったのがその女の子。そういえば今日あの子いないね、と言うとイラク人の彼はニヤっと笑ってこう、肘を曲げて両手を前に出して腰を揺すって、あれはここで客を取ってるんだ、と言って、アメリカ人の記者はそっかと思ったというコラム。うろ覚えだけどそんな感じのコラムだ。俺はこのエピソードがすっごく好きだけれど、なぜ、と言われても困る。この場合だとまあいろいろだけど、ブルカとかある国のそんな話だからだろうなー。