つぐない


監督ジョー・ライトはねーちゃん役に彼女を起用するのを延々渋ったそうですが多分致命的に胸が無いからだと思うのですが一旦起用したからには開き直った感じでおっぱい演出してて良いというのも特におっぱいには触れない演出だったそれは良かった仕方ないそれは仕方ないありだろうそれはいやあり平気。テンポ良すぎのジェームズ・マカヴォイのブライオニー絶叫場面最高に笑った。そしてヴァネッサ・レッドグレイブで涙した。笑って泣いてなどよく言われますが実際あるとはよーなんだこれよーとびっくりでなぜ泣いたかってそれはその、米澤穂信の古典部の愚者のエンドロールで書けなくなった元の脚本家というかハッピーエンドが好きなんですっていうかあれだ、ねえ。この映画にはデリカシーがある、と書いてる人をウェブで見て心に残ったけど考えれば考えるほどそうだなーて思うもないという文脈でしかデリカシーって目にしたことがないしそもそもデリカシーの意味なんて考えたことなかったけどもこの映画にはありまっせ確かにあると思うデリカシーそしてこのデリカシーに覚悟とか責任を足したようなラストのブライオニー最後のヴァネッサ・レッドグレイブが俺を泣かせた。だって作家なんだから、っていうのに最近めっぽう弱い。『卵をめぐる祖父の戦争』とか。あれはどこなんだかそもそもそんな史実があったのか初めて知ったけれどフランス海岸の帰還を待つへろへろイギリス軍な場面、すげえロングカットのあの場面特に音楽と歌がシンクロするとこにおおおと覚醒した。かっこよすぎて。ブライオニーでっすというタイプ音テーマでブライオニーのしのしからこうなんかそういう茶目っけのある監督なんかなーと冒頭から思いましたがそれがあの海岸でこういう風になるとはっていうかもういやかっこよかったっすまじであれっていうかだなですな、あのフランス場面の全てが異様に幻想的貼った画像とかもうなんでかってつうか貼った画像、その場面、これお前なにこれまじかよそうなのかブライオニー……なんという……(泣)あとそのまたそのなんで泣いたかってしつこいですが最後に、その海岸シーンから数ヶ月前って吹っ飛ぶ数ヶ月前が、ねーちゃんのキーラ・ナイトレイのセシリアの家に行くあれもそうなのかそうだったのかブライオニーと涙した。時空を曲げてでもそれができる力があるならやれよやんなきゃ作家だって作家だもの、というのに弱い最近。ほんと弱い。物語を現実を記憶を全てを作者の力で捻じ曲げろっていうか、そう、曲げろって。そういうのすげえ好きだ。そういうので泣く。