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灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)


心の底から愛する「好きな女の子の為に男の子が死ぬほど頑張る」系の話で良いどころの話ではない超良い、んだけど、なんか珍しくこの話で最も好きな場面はその愛するフォーマットから少し外れたところにあった。珍しい。どんな場面かと言うと主人公の男の子が喋りながら涙を流してたってとこで友達にも親にも誰にも100%の本心というか自分を吐露したことなかった主人公が吐露して泣く。あの時点じゃ気分としては話してる相手は確かにいるけど壁に向かって話してるようなもんで無防備極まってるけどそれでも口にして涙を流した主人公はすげえ良い、がまあその弱音吐いて泣くんだがあれは完璧に弱音で打算ゼロで甘え甘えは違うかというか壁がその人じゃなかったら言えなかっただろうし本当に壁だとしても言わなかった。いや違うやっぱあれは甘え、だとしても、甘えたことのなかった主人公が無意識にせよやっと甘えた。だからこそついに言葉で通じたのか。まあそのあの場面が俺は一番好き。言葉の力を大事にしてた主人公が発した言葉の中で最も強力だった言葉は言葉の力を忘れてたときというか。あーあと話そのものとしてもフォーマットからズレてるというか、確かに男の子は死ぬほど頑張るんだがその子の為というのは確かにあるがそれ以上に女の子が意識から吹っ飛ぶほどに自分が頑張んないと女の子と2人で回してる仕事がヤバイ真実回らないという仕事重視小説。高校生の恋愛を描いてると思って買った本読んでまさかデスマーチって単語思い出すとは思うまい。あらすじ何も知らないで買ったけど俺は全く予想してなかった思わなかった。誰かにこの本どんな話と聞かれたら仕事と言葉と態度と恋愛についての話と答えよう。公式な文書を書いてて10連続で建前を捻り出してら脳味噌が沸騰するみたいなとこでめちゃ笑った。あと友達相手の商談が決裂したらこんな悲しい気持ちになるのか、ってとこも笑った。いや色々笑った。あと再三再四主人公このクラスの奴らはいい奴らなんだ嫌いになれないんだ言いますが読んでても読み終わっても俺もそう思った。クラスメートはずーっと本音で向かい合ってくれとあんな我侭だったのかと本音剥き出しクラスメートだったのかとふと思う。それにまた主人公やっと応じたのがクライマックスでそっから上手く行くというか。