アイアンクラッド
激高して俺は神の右手だ!と超でっかい声で怒鳴り散らし配下から手斧をぶんどり反逆者の手足をぶったぎり投石器にくくりつけ城壁に叩きつけるポール・ジアマッティが良い。のですが、表情を殺し静謐に水溜りに立つポール・ジアマッティも良い。2回出てきますそのシーン。ロチェスター城主の嫁に言い寄られる帰還クルセイダージェームズ・ピュアォイ(『バイオハザード』の超かっこいいミラ・ジョボビッチの元彼役と『ロック・ユー!』の超かっこいいエドワード黒太子役の人な!俺の中で)のうんざり演技も良い。うっとーしー、という。最後嫁にすんのはどうかと思いました。あの人うざいっすよ。デンマーク人の扱いが酷い。史実ですかあれは。酷いねえ。
『ゴーストライター』
学生の頃にこの人の初期の短編で発表したことあったなあ、と随所に思い出しました。どう笑ったらいいのかという笑いをそこかしこに入れる、みたいな。おっさん2人がひたすらソリでこけまくる、みたいな10分あるかないか短編を確か超初期に撮ってたよこの監督。というかサスペンスというかコメディーではないのかこの映画。と、最後のどっかんヒラヒラを見て思った。いやいっぱいあんのよ。自転車でコケかけるとか使用人2人とか嬌声(音声のみ)とか。追っかける護衛とか。護衛と2人で自転車を車に入れるとか。でも絵は綺麗だよね。窓の向こう、とかドアの向こう、とかドアの向こうの部屋のさらに奥のドアの向こう、とかそういう構図がバッチリっす。いいなあ。映画だなあ、と思った。
スーパーチューズデー
再びのポール・ジアマッティ。おおまたポール・ジアマッティ、と出てきたとき思った。主人公はインターンと夜寝る時間あったとしても産婦人科に付き合う時間は無いのでは、と思った。いや仕事的にもポジション的にも時期的にも。無いんじゃね。あとこの映画で一番エロいのはインターンでもマリサ・トメイでもポール・ジアマッティでもライアン・ゴズリングでもジョージ・クルーニーでもない。マリサ・トメイは惜しいが及ばない。フィリップ・シーモア・ホフマンがエロい。超エロい。俺が今まで見たフィリップ・シーモア・ホフマンの中でもトップでしたよ。まじエロいから。騙されたと思って見てみい。あれはエロい。