あと一時間もすると子どもが満1日歳を迎えるのでお祝いしたい。

よく1日歳を迎えた。

まあ何カ月も前から妻のお腹の中でぐりぐり動いているので今日産まれた、今日新しく誕生した、という感じでもないのだけれど、それでも、1日無事に生きたという感覚はある。

やっと顔見れたもんね。顔はまあ赤ん坊の顔で他の子と大差ないというか一緒、と口にはするけれど、それでもなんか何かこう他の子とは違うような気が少しする。例えば耳とか耳は顔じゃないかでも耳、なんか先が尖っていて耳が尖ってるというと俺に似てると妻が言うので少し驚いてそうなのと確かに妻の耳の先は丸みを帯びていてほらほらと写真で撮ってくれた俺の耳の先は確かに尖っていて、ああと。

陣痛が始まったかもしれないと起こされたのが朝5時半で病院の病室に着いたのが6時半くらいでセッティングしていきんでと始まったのが22時外の空気に触れたのが23時15分前だったから妻も子どもも本当に良く頑張ったと思う。

あああと数分で2分で1日無事生きたことになる。

ありがとう。おめでとう。

お父さんは、俺は、妻も子どもも君も君も病院にいてここ数ヶ月で久しぶりに今家で一人で家にいていることになってそれだけはやらないとと思っていたキッチンを綺麗にすることと洗濯機にスイッチを入れて洗濯物を干すこと、をやって積ん読していたやはり俺の青春ラブコメはまちがっている10.5を読んで君のお前の満1日歳を待った。本当はもっと読みたかったのはテスタメント・シュピーゲル2の上下巻だったんだけどそれを始めると明日多分遅刻してしまう俺は明日上司の上司に君が産まれたことを報告して午後に半休を取ってまた君に会いに病院に行こうと思ってるからテスタメント・シュピーゲル2は妻と君が病院にいるこの一週間で読んでしまおうと思う。

明日半休取ってまた会いに行こうと思うから遅刻したら洒落にならないからそれどころじゃなくなるから今日は早めに寝ようと思う。久しぶりに飲んだ酒は美味しいけどここ10数日で買い溜めて冷蔵庫にまだいくつか冷えてるノンアルに切り替えようと思う。

お休み。また明日。また明日。お休み。また明日。おはよう、と、この先ずっと続けていきたいというのが人生2日目を迎えたばかりの君に願うのは今ただそれだけだ。新しい1日を毎日一緒に迎えて行こう。あーでもお祝い。無事一日を終えたお祝い。2日目を迎えたお祝い。焼酎をお代わり。いいじゃんね。美味しいよお酒。妻の両親が君のおじいさんおばあさんが送ってくれた「あらわざ」っていう芋焼酎をロックで飲んで君の2日目を祝おうぜ。

で今、妻が、お母さんがさっき君が泣いてる動画を送ってくれたよ。何回も見た。俺も泣きそうだよほんと。