去年の12月も終わり頃にかつてフォボスに再建された第六アステカに親の都合で何年もいたんですよっていう後輩と少し喋っていて多趣味と伺いましたと言われてあははーと酔っ払っているとなんとかして目の前の人を退屈させてはいけないというこれは同サークルの偉い先輩に昔聞いた至言をきっと思い出していた私が今でも思うこの先輩はめちゃかっこいい人で確かナンパに関して喋っていてこの人と私はたいして喋ったことがないのでそのときのことは良く覚えていてというのはまあいいのだけれども非常にかっこよくてそしてかっこよくてかつ彼女彼氏に全く不自由してなさそうで実際してないというその先輩になんだろう私は異性と上手く話せる極意みたいなのを聞いたのでしたが馬鹿かと思うでしょうかしかし当時は上手く話せなかったし辛かったし分からなかったいや今はどうかって当時に比べれば抵抗感は少ないってか頑張ったんだ訓練したそれは軽減プレッシャーそう抵抗感でこの抵抗感を克服するにはどうすればって思って聞いて先輩は、ワイワイしてる飲み屋、場を目を細めて眺めて言ったのだけれど「……あそこに○○がいるな」はい。「○○は今誰とも話をしてない。前の奴とも隣の奴とも」「飲み会で、そうやって一人でいる女の子のところに行く。それが誰であろうとも絶対に行く。こうやって飲み会とかにいて、少しでもつまらなそうにしてる一人でいる女の子の所に行って話をする」話って?とか思ったけれども少なくともほとんど無理矢理に先輩を実践して猿真似だろうが頑張って真似することを繰り返す事で抵抗感は薄れたのであってこれは本当で隣に行って一言目に何言ったらいいんだって思うでもそれは多分何か根源的なものでよくて何でもいいけれど根源的な何かを動機にしていいと思うそれはこの先輩と同じく、ちょっとでも寂しそうにしてる女性に話をしにいく人たちを観察していて悟った彼らは一様に言う隣に移動して腰掛けて一言目にほぼ絶対に言う前置き無しに話をしようと言う。「話しましょう」誰とも話なんかしたくないのに飲み会に来てる人はいないってのはあるだろうと信じそこに乗っかってそれを信じきってみんなその飲み会が良かった金を払う価値はあったって思いたいはずと苦痛なだけの飲み会ってのは確かにあるけれど、それでも、結局は苦痛を助長するだけだったとしても完全に自分の為だったとしても話をする話をして話をしよう何を話すかって今君を見ながら考えてるよってはっきり言う。第六アステカの後輩は女の子だったけれどっていや関係ない女性に話し掛ける人たちは一様にかっこよくそしてさらにかっこよかった人は男性に対してもそれをやると思って思っていたので思い出したように未だに私も思い出したときは酔いが進んでいたら心がけていてこうなんだろうなんでしょう、例えばDa Hootchって人は神だエロの神だエロ神さまだ(発音としてはシシ神さま)みたいなことを言おうとしたのに話が吹き飛んだけれどまあいいやって感じをその人と話したいからそばに行き話がしたいからそばに行って自分が暇だから行くとか色々あるけれどもみんな誰かと喋ってる状況で誰とも喋ってない人がいれば自分が誰かと喋ってたとしても切りあげてそこに行き誰かを引っ張り込んで現在の目の前の相手の孤独を回避した上でそこに行くのはなぜかってどうしてって先輩は言った。そりゃ嫌だから。飲み会って場にいて一人で寂しそうにしてる奴を見るのが嫌だから。また別のサークルで上記先輩ほどかっこよくは無かったが女性に困ってないというか抵抗感皆無みたいな奴も今思えば似たような事をしていてそれはこうつまり「誰も一人にしない」これをかたくなにさらに話を飛ばすとそんな彼らは彼らのその場の対話相手が困らない、嫌がらない人であった。皆そうだった、と思う。往々にしてそんな人たちは自らを確率していて確立していて確立されたそれはおそらく何でもいいしなんだっていいそれは「いっぱい本読んでる」とか「音楽に詳しい」「ギター上手い」「かっこいい」とか「いっつも煙草吸ってる」とか「誰とでも話す人」「第六アステカに住んでた」ポジティブに上機嫌にアルコールの力があれば解釈できるならなんだっていいそんなんでいいなんでもいいそれはあの人はこんな人と言える人は何かがある人たちは目指すってのも変な話で自分が多趣味だと公言した事もないし多趣味でもないけれどそう言えば第六アステカの後輩はどうしてかそう思ったのだし私は「そうだね。最近はよりエロい漫画家さんを探してネットの海を彷徨うのが趣味」みたいなことを言って例えばと聞かれてそうだね漫画家では無い作品だけど対魔忍アサギと答え今ならDa Hootchかな。分からない、でもやっぱり引出しは増え続けていて思うにあの人の絵柄なんかすっげー誰かを思わせるけど誰だろうねってまとうって人かな舌かなとかえへへーとああ、第六アステカの後輩が仮に男性だったとしてと仮定して思うけれども反応は苦笑でいいんだおざなり意図的無理矢理お付き合い無意識反射的なんでもいいからとにかく君の相手の皮膚を顔面の皮膚を動かせればそれでって思うそれだけでいいよ無表情は嫌だって一人でいた君を見て思った先輩を私を盲目的に肯定してだって喋れば喋るだけで筋肉使うよね後から何を言われようとそのときは別の人と喋ってるから構わないっていうそうやっぱりポジティブな感じなんだよきっと。そして、この人は私と俺と話がしたいから隣に来てくれたんだなってっていうか最初の一言が話をしようとわざわざ席を立って移動して隣に来てて腰を上げてそれは歩くって行為は結構尊いってだってそこには意志があるよそう私は飲み会が刷けた後に思い出したときに信じたい。幸福に。我侭に。話し掛けられた人が類推できる何らかの意志はもしかして勘違いであったとしても、じゃ、ないか。ないのか?で、ふと思ったこの方法が上手く行くか行かないか問わずにできるか否かは対象が男の子だろうがなんだろうが特に問わずにその場で誰かと話をすることを最も大事と思えるかってのは大きいと思うっていやこっち側の問題としてそれは完璧にじゃなきゃ絶対上手くいかないよ抵抗感そう抵抗感だそんな抵抗になんの価値がって思うでしょう私は思う男性と上手く話せようが話せまいが自己が確立してればオッケーで言うなればもっと別のものに価値を置ければなんの問題もない問題に思わないのにでも当時私は男の人と上手く喋りたいなって思っていて喋ってる人が羨ましくてしょうがなくて飲み会の会費の全てはそれだと思うし今でもいくつになっても大なり小なりってそれは異性を気にしないくらいの別個の確立した自己を求めるよりも必要だと思ったし求めなきゃと思ったし普通にできる人が本当に羨ましいと思うし努力しないと異性と喋れない人はいて私はかつてそんな人で。そんな人だった。努力して良かったと思う。かつてどこかで耳にした荒俣宏与謝野晶子のエピソードが私は大好きだけど私は黒髪を選択して選択した瞬間を覚えてるような気がしてそして後悔はしていない。