ゴールデン・スランバー


やっとで感想書く。
原作読んでる映画を見に行くわくわくってのを改めてやるっていうかそこを気にして見るって初めてやったように思う。なのでわざわざ上に貼った森田、吉岡秀隆があっという間に退場してしまう退場する理由も分かってる、ので、もしかして青柳よりもギリギリの状況ギリギリの演技をやり続けなきゃいけない数分の瞬間に全部出し尽くさなきゃ込めなきゃいけない吉岡秀隆はどんな演技するんだろうと初っ端から注意深く見てて、見てて。あのですね。上手い人なんだろうなってのはなんとなく思ってましたが、あれです、あれっすよ。凄かった。吉岡秀隆バリ凄かった。超演技うめーなんなのこの人。誰の役やんのが一番きついかってやっぱ森田だと思うわけですが、あー。最後、目閉じてゴールデンスランバー口ずさんでるのとかやばいです。だってその後ゴールデンスランバーみんなああと聞きなおしたりするけれど、最初っから、てかきっかけとして聞いてたのが森田。あの状況で聞いてたのが森田。思い出して歌ってたのが森田。もう森田ソング。なのでゴールデンスランバーって名前のこの映画はあの小説は森田の映画で小説と思うのです。言い過ぎですか。そうですかしかしですね、回想場面の吉岡秀隆はやはり信じらんないくらい演技上手いのでした。そしてかっこいいのでした。びっくりしました。髭面の男性が好きだっつー俺の趣味嗜好はある、が、それにしても。いや俺映画見に行く前はどっちかっつーと劇団ひとりの演技を見たい思ってたんだ好きだし彼の演技。いい役だと思うし青柳の後輩。でもこう、劇団ひとり劇団ひとりだった。期待どおりの素晴らしい演技だった。しかし吉岡秀隆は俺の知る吉岡秀隆では無かった。過去の花火の場面とかで劇団ひとり吉岡秀隆シンクロして演技しなきゃいけない場面があるんだけどあれ見てはっきり思った。吉岡秀隆うめえ。ほんとうめえ。劇団ひとりは水準(全く鼻につかないってのが俺の中の水準)以上に上手い。でも吉岡秀隆それ以上だこの映画。すげえよ。
あとは。
なぜなぜなんでなんでなんでなんでまじでなんでどうしてなんでなんでだよどうしてお前中村獅童竹内結子と別れるようなことしたの別れたのそういう決断に至るようなことになったのしたの。俺には全然分かりません。妻だった竹内結子がこの映画における妻みたいな妻じゃなかったのかもしれないそりゃそうだろうがしかしそこに竹内結子がいて妻であるなら一緒だ竹内結子で妻だそこにいるならそうだそういう竹内結子で妻がそこにいて、っつーかそうだったんだろう中村獅童妻で竹内結子がいたんだろそこに。あれが。ええ分かりません全く俺には分かりません。なんで別れたの別れるようなことしたのなにしてんのお前まじで。
○○映画ベストX、とかあるとする。例えば部長映画ベストオブベスト部長映画の金字塔は『うた魂♪』だ。そんな意味で人妻映画ベスト、あるとして、俺の中でそれは『ステイ』(ナオミ・ワッツ)『ザ・バンク』(ナオミ)だがこれこの映画この映画の人妻竹内結子はそこに割って入る人妻ベストかもしれない。子持ち人妻映画という枠があるならいやある作った今作った、入る。素晴らしい。素晴らしすぎる人妻演技を放つ竹内結子元人妻。いっやだから中村獅童。あなた。なんで人妻竹内結子と別れたの別れてんのあなた。俺には分からない。最後の仕掛けをしにいくとき、ソニンに預けた子供をぎゅっと抱きしめてなんか(忘れた)言うときの竹内結子超やべえ。あれ、やべえ。なんであの人妻オブベストって妻だ人妻だあなたの妻だな人妻竹内結子と別れたあなた。分からない。人妻竹内結子、という点において映画と完全に同じで映画の人妻竹内結子は恐ろしく魅力的な、ぞっとするほど素敵な人妻な竹内結子なのに。なんでよ。
で、女子大生竹内結子(これもやべえ)(音が。字面が)な竹内結子ですが出てくるんですがこの映画そういう竹内結子が。あのねー。青柳と竹内結子が雨宿りで草むらに放置してある車に飛び込むって場面が回想場面であんのよこの映画。いや小説でもあんだけど。大事な場面だけど。俺あの場面の竹内結子の為だけにこの映画DVD買うかもしんね。
「付き合って欲しい」
「え……、どこに?」
「あ、いや、そういうことじゃなくてその」
「……もう、おっそいよー!」
ぎゃああああああああああああ!
死ぬ!死ぬ死んでしまう思い出しただけで書いただけで!
あの場面の竹内結子もう。必殺って感じ。俺に必殺って感じ。その後なにえこのタオルってうわやだもう!とやるんですがまた死にます。死ねます。あれができるあれをやることができる竹内結子と別れた中村獅童はああ言っちゃう、言っちゃうが馬鹿じゃないのと思います。お前馬鹿だろ。これから竹内結子と付き合う幸せな誰かはあれやって、と言うべきです。超幸せが味わえると俺は思う。あとは出張中というか仕事中外出中に電話して「私が怪我したらすぐに帰ってきてくれる?」とか言ってもらう。あるんですそういう場面。死ねる。DVD買う。RIPして携帯の不在着信の「伝言は○件です」というあれをこの映画の竹内結子のそれにあれにする。死ねる。
そして。
原作を読んだときに俺が恐怖に打ち震えた場面を近年稀にみる絶叫ホラーシークエンスをこの映画完璧に映像化してやがんのこの映画。やめてくれって感じ。しかし堺雅人がこの映画で最高の演技を披露するのはその場面なのでした。チョコレート場面ね。あれもうまじで違う意味で死ねる。映像にしないで欲しかった。俺は死んだ映画館で。ブルブルと震えた。