つか、L’Heure Bleueってゲームあるんだね。すっげえ好きな感じ。99999て短編小説集に似たようなのが確か。

とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ!1 (電撃文庫)

現在、女性主導が主流であることを考えると、男性は女性心理を推し量るような作品はあまり好まないのでしょうね。外面の“理想”を萌え絵で覆って、内面の“無私”を男性好みに描写すれば、作品に不評は出ない。男性主導でもヒロインの内面を一々読み込んでいかないと駄目なのであれば、それは現実と変わりがありませんから。したがって、ヒロインの内面描写が密な作品ほど、それは男性好みにデフォルトされている可能性があることを、私たちは忘れてはいけません。(逆に女性が写実的に描かれているほど、実は描写としては現実の女性に近くなる。)
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どうして誰も分かってくれないんだ、というのが芯なんだろうと思う。そう思ってる2人がヒーローとヒロインで、それぞれ好きな相手が俺は(私は)君たちのこと分かってるよ!って、思ってる2人だってのがこう、おもろい。
どうして誰も分かってくれないんじゃと炸裂するのがクライマックスなのかなと思ってたけれど、昨晩1年振りくらいに読み返してどうも違うようにも思う。ヒロインが教室で机引っくり返して椅子ぶん投げて、ヒーローが、ああ、あれ、おれもやれる。そう内面を吐露するところがなんだろう。いい所だ。ポイントだ。おれも同じことするだろうなっていう。
そうかもな、と思う。そうなんだろうな、と。それが本当にそうなのかどうかなんて分からない。でも、そう思う。そうやって、自己を変えていく。そして、相手もそうする。そうしてくれているような気がする(本当にそうしてくれたら、素敵だ)
そうやって、交わらないかもしれないけれど、平行線はちょっとづつ内側に傾いてって。

相手には分かってもらえない。相手のことが分からない。恋愛だけじゃなく、かなりの人生の、物語の推進力だなとふと思う。や、一人称の何かだと当然、視点が切り替わっても、三人称であろうとも。

犬としては駄目駄目だけど、人間としてはまあまあ。

うろ覚えだけど、すっげえセリフ。

この小説、理解/不理解っていう軸で超綺麗、パーフェクトな話だと思うけど、主人公、ヒーロー最後のほうでかなりギリギリの発言をする。してると思う。逸脱ってか、お前はこうなんだろ、だからこうなんだろ、ていう。それまで一切この手の発言をしなかった主人公が言う。お前ってこういう奴なんだよね。その発言が的を得ていたか、いなかったかってのはあまり問題じゃなく、このヒロインはその手の発言(思い込まれること)自体が大嫌いな人じゃなかったのか。なんだろう。
憎からず思ってればありです。
憎からず思わせる為にそれ以前があります。
たいして親しくも無いのにそんなこと言うから思うから嫌なんです。
って思われるのも嫌だ。
大嫌いだ。

……

「そう言われるのが嫌だ。じゃあ、そう言われないようにする努力をしたのか?」
「違うだろ。そう言われたら嫌だろうなって、言うより先にお前がまず考えろ」
だから言うな。思うな。
俺は私は考えて
とはまあ。
正しいような気もするし、間違っているような気もする。

続く。
続く。
たまに。
いや。
やはり続く。
これ1冊しか読んだこと無いんだが、この作品のテーマ(仮)。
「一言二言、あるいは一言も喋ったこと無いのに好きになるとか告白とかまじで勘弁して。ほんとやめて」
だって日本人じゃん。
夢に見たらそれは相手が自分のこと好きという証拠という概念が流通してたことがある国の人じゃん。

Sometimes I sit at home and wonder if she's sitting at home thinking of me and wondering if I'm sitting at home, thinking about her or am I just wasting my time.
Blink182 - "Wasting Time"

おれは部屋で椅子に座って彼女のことを考えてる彼女も部屋で椅子に座っておれが部屋で椅子に座って彼女のことを考えてるって彼女も考えてたらいいなって考えてるって考えてる
しかし大好きだーブリンクー