息もできない

2回ほど涙が流れてその2回は2回ともヨニが泣くところだったんですがあの泣き方ねえよ。なんだよあれ。1回目、川のとこはアンジャッシュだ、と後から思いましたが、キプロクオ、と言うらしいけど擦れ違いを笑いに持っていく手法。あの川の場面はそのキプロクオを、最高の形で真逆に達成したと思う。違うかもしれんけど。ていうかあの場面すげえ。凄すぎる。たわいもない会話、真実を語らないままになんてこと無い普通の一言が全くの他人であるお互いの壁を粉々にして、決壊する。互いの事情は知らないのに同じような理由でぽろぽろと泣く、すすり泣きが止まらない。お互いに嗚咽を堪えて。決壊した感情を手の平で押さえ込んで。なんだよあの場面はよ。完璧、というものを見たぞ。んで、泣いた。ヨニはさあ。あの泣き方なによ。勘弁してくれ。
まああとは羅列。
殴られてばかりでいいのかよ、という冒頭でこの映画いい映画と確信というか予告だけ見て絶賛した俺に間違いは無かったと安心。
女子高生万歳映画かと思ったら全然違うじゃん。いやヨニは女子高生で最高ですでした。万歳。
さぼりーさぼりー駄目駄目女子高生ー、と言われて横向いて苦笑するヨニの顔万歳。諸手を挙げてあれ絶賛。
ストレス、という言葉が鼻で笑えるヨニんちすげー。心臓ぶっ壊れると思う(俺なら)
それでも一人しかいないお父さん、とサンフンにかけられる言葉にちょっと考える。あの手の言葉はやっぱり苦手なのか。こうしたほうがいいとか、なんでそんなことしてんのとか。挨拶でも礼儀でも。本気でも。なら、真剣よりも適当、親身より無関心が好きだ。なにガキっぽいことを。でもね。そんな挨拶したくねえそんな礼儀知らねえ、と思う。お茶を濁すって大好き。とも思う。今日天気いいねとかそういうのが好きだ。
だから川の場面がすげえ好きなのかって思う。あの奇蹟的な場面、サンフンはなんでヨニが泣いたのか分からない。ヨニもなんでサンフンが泣いたのか分からない。それなのに寄り添って涙を流す。ほとんど独り言を言い合った末に。
最高。
と思う。

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