LALEK-あるいは記憶の街-

とタイトルはついちゃあいるが観ているうちにラレクも記憶の街も何それだが未だにだが溶解していくような芝居だったなあと思う観てるうちに舞台も観客も溶け合ってテキストも溶けて溶けた劇場の扉から街に出て街も人生も溶けていくってのは観てる側の感覚としてだがもちろんそういうのっていいねーと思うが、なんでそんなことが個人的に起きたかと言えばはっきり言ってキャミソールじゃなくて幾層も生でできたものある程度固まったもの溶けようがないものそれは記憶っつってもいい単語って言ってもいいどこの誰のものでもよかったんだろうそういう生地でできた生菓子みたいなテキストだったからじゃないか知らんけどと思いよくもまああんなの演出したもんだとも思う。ほとんどきっかり1時間後に出来上がったお菓子に溶かし練りこまれた観客は俺はどう思うかってそのお菓子は美味しいのかどうかって知らねーってだって誰が食うんだ演出家か制作者か最後の材料として取り込まれた俺はどうしたらいいのかなって芝居っていうか、そりゃ上手い感想も出てこねーよって劇を作る一要素になっちゃったもんなあ壁にいっぱい掛かってた写真みたいにしてまあ今にして思うが観客っつー舞台装置になった気分になったのは初めてだったかも多分勝手にそうなったかあるいは当然演出家はそう思うだろうけど観客を舞台上に引っ張りこみたいそれが偶然というのもあれか期待通りなっちまったか、ただそれが作者演出家が望んだものだったのかどうかってのは分かんねえよなそりゃそうだがどんなお菓子作りたかったんだろうなってのは思う自分じゃその味確かめようがないからより思う。ただまあ、その日そこにいた自分ってのを同時進行的に溶かされ撹拌され拡散されて説明がつかない気分てか形ではいできましたーって終了と同時に供された気分ってのは悪くない。観てから6日経ったけど、全然悪くない。いい気分だよな。しかし何味だったんだろか食わせたかったのは食いたかったのは何だろかあー俺はなんか食えると思って行ったそれはきっと不味くないだろうだってポーランド知らねー。なんつうか、こう観に行こう思って予約したりとか間に合うように家出たりとか観る前後にしたこととかコンビニ行ったとか飲んだとか飲んだとかまあ帰宅するまで?そこまで全部ひっくるめて語りたい芝居だったと思ういやいい意味でねってのも帰った記憶が無いくらいいい何かってあるけどこれは覚えてるけどいや観る前まで浸食したからなあ。凄い凄い。良かったっす次もいこう思うあとまあまた書くけどよくこんなんやりきったっつーか演出したもんだと思うそのなんかすげえ言いたいことがあってめっちゃ言葉を重ねるのに重ねれば重ねるほど自重で溶けてって混沌としちまう、みたいなテキストだったんじゃなかろうか分かんないけど。元はラジオドラマだと言うしつまりその力強いけどその力強さは強制力はあー分かった何段も重ねたアイスクリームかパフェ、食い終わったときに番組は終わる何味だったのか分かんねーでも食った自分を強烈に意識せざるを得ない。その類のアイスだ。溶ける何かだ。パフェだ。時間と共に積み重ねてきた俺というパフェを一時的に容器ごと溶かし他と混ぜちまう、なんかそういう芝居でしたよ。6日前はそんなことまるで思わず6日経った今もそうかなまあ言葉にするとそうかなって感じですが、まあそんな感じ。行って良かったなーってそれは確かでまた行こう思うそれも確かなのでなんでもいいからまたやってーやってー。http://norinoritanack.web.fc2.com/
いっやあしかしまあそれこそパーソナルな感想全抜きつうか避けてここまで書いた俺すげー。お菓子とかアイスとかそうミルフィーユを連想したのがブレイクスルー。あらすじにも何にも触れず書けるもんだぜ。誰にもアピールしないけど。そして何かのあらすじを書くのがクソ苦手な俺が記憶を頼りにあらすじを書いてみよう。
「あー。WW2のあとのポーランドのポーランドあれだドイツとソ連かどっかロシアかどこかに挟まれた不幸な国のどっかの街か村かまああーそーいうところでなんか知らんけど出てくる人みなあんまり元気じゃなくて知らないけどまあ良く分からないけどなんかあんま幸せじゃないなあって感じで夫婦仲とかそう良くなくてその街の近くに湖があってあるんだけど湖があって田舎って感じでラレクって人がそれがああまあ多分男の人は良く分かんないけど死ぬんだ途中っつーか死ぬのか死ぬらしい最後のほうでなんでかは知らないけど死んじゃうラレクには兄貴がいてそう工場もあって湖と工場もあるその街でああ釣りとかする湖でそうあーなんか嘆いてる女の人が出るそうラレクの関係者かもしれないけど知らねえいや分かんない多分関係者がなんか嘆いててそんで裁判とか絡むというかなんかあってそんで写真家なのか登場人物が知らんけどなんか詩を述べる街っぽい詩を写真いや分かんない全然分かんないラレクっぽい人がもしかして最後に出てくるかもしんないというかなんかみんなしょぼんとしてるけどラレクのせいかと言えばそうかもしれないしそうじゃないかもしれないポーランドのせいっぽいいや分かんないけどポーランド!と愛憎いやポーランド人が書きましたよーとポーランドっぽい感じでいやポーランドよく知らねえんだけどさあでもアンジェイワイダとかとはまた違うってかかなり違う感じなんかもっと控え目って感じだけどWW2のあとのポーランドですよって言われたらそうかもって感じなのかそうじゃないのか分かんないあー仲が良くない夫婦かカップルの描写はあんなんやだなあって感じで凄く嫌でそのまあこう人がいっぱい死んでんねんでっていうかまあ多分そういうの大事じゃないんだろうけどなんつうかこうあーラレクって人が死ぬんだ首都じゃないポーランドのどっかで、そんでその死はおそらくただの死なんだけどみんな敏感なんだ戦争こないだ終わったばっかだからなんか場所とかまあ場所、場所のせいでただの死が場所を揺らして大なり小なりみんな揺れちゃってみたいなそういうそう場所のせいで業っつーか場所なのかなんか暴力的に死んだっぽいんだけどラレクー、いやこうみんな敏感だからさー。ラレクが死んだっつーか死ぬ前後の状況が全部繋がってるように思えちゃうわけよ全然関係なくても後付けで繋がっちゃう過去未来問わずー。軸があるとしたら場所お?記憶?この場合記憶っつーのは場所の下っぽいけどまああー分かんないなんかまあ、あー」